ひと手間掛けて、要らぬ二手間を省いて、銭モウけ!! ”原材料の検収について②”

ひと手間掛けて、要らぬ二手間を省いて、銭モウけ!!
”原材料の検収について②”

 

前回の続き

a 目付管理
b 縮率・スキューの試験
c カラーバンド

この3つを管理しておけば、問題の発見や、ヤバいロットの見当は付けやすくなります。

a 目付管理
目付のバラツキがひどい >
ロットごとに縮率のバラツキも多い可能性有 >
仕上がりサイズのもバラツキも起きやすい
と言うことが、予想されます。

ここで注意は、計測生地の条件を統一しておいて下さい。
生地の端末・両サイドはどうしても不安定になるので、例えば、端末から10mの生地中央部分とか。
又、以前にも書きましたが、この比較は同色内での話で、色が異なれば、当然目付比較は慎重に。

ついでに、この目付計測の為に真円にカットされた生地の、別の利用方法
この真円の生地を水でタップリ濡らして、絞って、乾かすと、、、、変形します。。。。

      

ⅰタテの縮率が悪い   ⅱヨコの縮率が悪い  ⅲスキュー(捻れ)が起きやすい

*図案は誇張しています。

有る染色工場のセットの現場でやられていて、メッチャ簡単で、感心しました。
テンターの機械調整において、ⅰ送り込みが少ない ⅱ幅を出し過ぎ ⅲ左右の調整(コースのセット角度) を見極めるために、セット作業中に、セット後の生地を真円にカットし、バケツの水に入れて絞り、蒸気配管(熱を持っています)に張り付けて乾かし、真円の変形状況を見ていたのです。
無論正確な数字データーは取れませんが、ヤバいか、ヤバくないか は速攻で判りますよね。

 

b 縮率・スキューの試験
b の試験ですが、一例として具体的方法を次に書きます。
その生地が トップス系 か ワンピース・ロングパンツ系 かで、方法を変える方が、実際の製品の収縮率やスキュー(捻れ)問題をあぶり出し易いかと

製品サイズやデザインなどで、試験布の大きさを調整した方が、製品時点でのスキューの度合いの予測にはなるかと。

c カラーバンド
これは、もう簡単で、ロットごと(又は各反)20cm四方にカットし、ロット番号(又は反番)を記入して縫い繋げて、ロットの色差を見る為です。
ロット差が出て、許容範囲の場合、振り分け方を調整できれば、店頭での問題は無くなるはずです。
無理な色修正は、物性面も含めて、二次事故の可能性が多いので、出来れば振り分け調整で逃げたいとこです。

生地のタイプ、生産数量、アイテムなどによって、適した方法への調整が必要です。

具体的な試験作業方法はこれぐらいにして、次回は、検反に関して。

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