堅牢度が良くならない
・ 湿摩擦不良は染料による原因が多いが、原料繊維の状態が影響している場合もある。
・ 耐光堅牢度は普通の試験方法では良くても、特定条件下では悪い場合がある
・ 洗液汚染の悪いものは一般的に染色方法自体に問題がある場合が多い
・ 反応染料の中に使用量が多くなるとシルク(ナイロン)汚染を悪くするものがある
・ ポリエステル100%やホポリエステル混の素材で、ポリウレタン混の場合、分散染料がポリウレタンを汚染し、堅牢度を悪くする場合がある
・ 耐光、汗耐光、塩素など堅牢度では、染料自体の性能で決まっている堅牢度があるので、使用する前に確認する必要がある
・ 変退色とあるが変色と退色によって程度が違うので等級判定に影響がでる
・ 助剤による堅牢度向上処理を行った場合、一つの染料の堅牢度を上げるても、別の染料の堅牢度を下げる場合もある
・ ある項目の堅牢度修正する為に行った処理が、別の項目の堅牢度を悪くする場合がある
・ 素材の種類とそれに使用する染料によって、限界の堅牢度があるので、全て同じ基準の結果を得れない場合が有る
・ 色相とその濃度によっては染色堅牢度に限界があるので、無理な色相と濃度を加工しないようにする事
・ コストを優先すると、安価な染料・助剤を使用したり、加工工程を短縮することになりがちであり、コストに見合った品質を把握する必要がある
・ 洗濯・汗・水・色泣き・摩擦などの堅牢度は染色ロット毎に結果が違う場合がある
・ ポリエステルを染める反応染料の多くが、汗耐光と塩素は性能が反比例する為、片方を上げると、もう一方が下がる場合がある