AIがアパレル業界にもたらすもの
2年半前、AIブームが来るときに、当時、最先端を進んでいた東大の研究室にアパレル業界での可能性について話に行きました。
【参考】今さら聞けない「AI・人工知能とは」
当時、その教授は著書の中で、過去の過ちを繰り返すことなく、今回は「ブームにしたくない」と書いています。過ちとは、「AI=万能」で「不可能を可能にするもの」という思い込みで、もたらされてきました。
超アナログなアパレル業界からAIを眺めてみれば、自分たちの感覚が、いかにイケてないか、を実感します。
アパレルxAI で話題になるのは、
①需要予測
②トレンド予測
③デザイン
ですが、いずれも、過去の過ちを繰り返しそうな気がするのは、私だけでしょうか?
アパレル業界で最初にAIでやるべきことは、
「人間の意志を入れなくてもいい作業で理論上可能な作業」
であって、
「理論的に人間に不可能なこと」
ではありません。
アパレル業界で導入するべきなのは、もっと、ものづくりに近い工程だと思います。
例えば、
・生地の検反
・裁断パーツの検品
・色の判定
などは、高度な画像認識技術をもった特化型AIを導入することで、非常に簡単に正確な作業にすることが出来るような気がします。
「手作業なので」「見るのは人間なので」というのは言い訳ではなく、チャンスの言葉ですね。
AI にやって欲しい業務は、ありませんか?