堅牢度の良し悪しの簡易判断方法(洗濯堅牢度と摩擦堅牢度)
1)生地の染色堅牢度で洗濯堅牢度や色泣きの良し悪しを事務所にいるレベルの環境で簡単な方法で良し悪しを判断する方法です。
①コットン100%素材でしたら、紙コップに沸騰湯を注ぎ、それに生地を入れ割りばしみたいなものでくるくるかき回せます。すぐに色が吐き出すようなことがあれば要注意。
②同じくコットン100%で、沸騰湯が無くぬるま湯の場合は給湯室などにある食器洗い用洗剤を紙コップに1~2滴入れ、100㏄くらいのぬるま湯で溶かします。
それに生地を入れ、割りばしやストローでくるくる5分ほどかき回し、色を吐き出すようなら要注意。
③少し高度な確認方法ですがT/Cなどポリエステル混にポリウレタン入りのストレッチ生地は酸素系漂白剤(ハイターで塩素系では無いもの)を1~2滴熱めの湯(50~60℃)に入れよくかき混ぜ、その中に生地を入れます。割り箸やストローで5分ほどかき回すまでに色が吐き出すようでしたら要注意。
写真を見て下さい。
左が洗う前の湯で 右が洗った後の湯です。
またこれらの生地は摩擦堅牢度もよくありません。左の写真が洗浄前の摩擦堅牢度で右が洗浄後の摩擦堅牢度です。(どちらも乾式摩擦です)
2つの白布はバルク加工生地のロット1とロット2です。
ロットによる差も少しあります。洗濯堅牢度や摩擦堅牢度は加工ロット毎に差が出ます。
この摩擦試験はハンディタイプの簡易摩擦試験機があり、持ち歩き出来き簡単に操作出来ます。
一つあると便利です。