「身生地と衿を同色に染める話」②

「身生地と衿を同色に染める話」②

 

対処法を考えるときには、原因をよく考える必要があります。
同じ混率・同じ糸番手の同じ糸を使用する場合、色差は「糸染め」
「生地染め」という染め方の違いが原因となることが多いので、
それを解消すればいいですね。

方法①
衿用の糸を「ゆるく」編み立て生地状にし、身生地と一緒に染める。
染め上がったら、ほどいて糸に戻し、衿を編み立てる。

方法②
時間がかかる糸染めを先に行い、衿まで作成する。
身生地は衿に合わせてビーカーをとり、染める。

注意点
①の場合、身生地がカノコ、衿が総針の場合、組織の違いによって、
光の反射が異なるため、色差を感じる可能性もあります。
お客様に「色」についての説明が必要です。
②の場合、初期段階で身生地のビーカーをOKしてしまうことがあり、
あとで、混乱する原因になります。ビーカーはよく考えて、依頼、提出
する必要があります。

レースやテープなど身生地と付属の色合わせにも使えます。

もう身生地と衿の色ブレは起こさない

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