品質と数値の関係  検寸編 前半

品質と数値の関係  検寸編 前半

前回、目付編を上げましたが、今回、多分この業界のほとんどの方が関わったことが有る”検寸”に関して少しお話させて下さい。

重要な点は2点あります。
① 検寸に使用する、加工仕様書に関して。
② 計測だけでは見つけられない問題。

先ず①に関して
検寸するのに、お客さんが出された加工仕様書を基準とします。
この加工仕様書は、お客さんの指示を具現化するために、工場に出されて設計書です。
当然、お客様の要求が記載されていますので、これが基準になることは当然のことです。

で、ここでこの基準となる加工指示書が、客さんによって作成過程やその他が色々あるということです。

色々と言うのは、次のような例
a) 記載されている項目が、パターンを作成するうえで必要な項目が書かれているのですが、これが必ずしも品質面をギャランティーする為の項目とは、一致しないといこと。
工場は、お客様の要求されていることを、加工仕様書と、支給パターンから理解しようとします。
検寸をするときに、パターンまで揃っているということは、先ずありませんし、商品の品質として、採寸する必要がある箇所が、加工仕様書に全て記載されてるとも限りません。

服を設計するときに必要な情報と、仕上がった商品の品質をギャランティーの為の計測項目は、必ずしも一致しないということです。
本当は、”設計・加工指示用” と ”検寸用” の2タイプが有れば良いのですが。
なので、アパレルの企画者(デザイナー・パタンナー)と、品質管理者とお話していただき、必要検寸部位とサイズスペックを明確化してもらった方が、メーカー、第三者検品工場とも、要望される品質を保証しやすいと思うのですが。

逆に、メーカーがパターンを作る時、情報量が少なすぎの場合も有りますが。。。

b) 加工仕様書の中で、既に矛盾を含んでいる場合。
現在のマーケットは、色々な形態のアパレルが有るため、社内で設計がされているとは限りませんよね。
購入サンプルを採寸して、指示寸法で記載されている加工指示書なんてのも有ります。
元々平面の生地を、立体的な体に合うように変えて行っているものですから、採寸方法もブレますし、生地伸びも起こっています。
メーカーにもよりますが、お客様に矛盾点を確認したり、しなくて適当に変更したり、色々です。
この加工指示書で採寸検品を行うと、混乱する結果は想像できますよね。
例えば、
AH(直線)と袖幅が同数値 と言うこのなんか、良くあります。>> 袖山無くなってしまいます。。。。。

c) 計測点が、不明確。
お客様によって、計測点が同じではなく不明確な場合も有ります。

例えば
・ 衿ぐりバインダー始末した時、天幅・身丈などを測る場合、バインダーを含むのか含まないのか?
・ チェストを計る時、AH下から図るお客様と、その部分で生地の伸びなどが影響すると考えられ、AH下から2cm下の部分で計測することを要求されるお客様。

パターン作成上の考え方の違いも有るので、何が正しいか?は一概に言えないのですが、計測点の認識が統一できていないと、要らぬトラブルの原因になりますので、各お客様の計測点は、必ず明確にしておく必要が有りますよね。

メーカーの理解も、そこの技術者の設計の考え方もバラバラですし、お客様の方も、バラバラと言う状態ですので、中間に入られる商社や生産管理の方々、ご苦労様です。

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